「あたし、ちょっとトイレ行ってくるね。」 陽菜が席を外した。 あたしは机の上に置いていた自分のスマホを開き、久しぶりにfacebokuをタッチする。 広翔さんを承認して以来、全く触ってなかったんだよね。 広翔さんのページを開いてもやっぱり気になるのはひろ君のプリクラ。 ひろくんに関する情報は全く更新されてなかったけど、このプリクラだけがあたしがヒロくんを知れる唯一の方法なんだ。 「あー今どこで何してるんだろうな…………」 あたしの小さなつぶやきを夏の風が包み込んだ------