「座って。」 言われるがままにベンチに腰を下ろす。 悠真もあたしの隣に座ってきた。 ベンチが小さいからか、悠真との距離はほとんどなくて触れる肩に少しドキっとする。 「今日応援来てくれてありがと。正直…………来てくれないかと思った。」 「ごめんね、こんな時にお母さんの仕事の依頼がかぶるとは思わなくって。」 「まぁー最後のほうは応援してくれてたみたいだから許してやってもいいけどな。」 悠真があたしにニコっとほほ笑む。 言ってることは俺様なんだけどいつもより柔らかい感じだった。