最後のディフェンダーと悠真が競り合う。 そこは、誰も入って来れないような悠真だけの世界に見えた。 「行けー!!!」 これ以上でないくらいの大声を出した。 「あたしを、ある場所に連れてってよ。」 その言葉を、キミだけに伝えたくて必死にさけんだ。 その瞬間…… --------------力強く蹴られたボールが悠真の足から離れていった。