はぁーはぁー。 車を降りてからスタジアムまで全速力で駆け上がってきた。 試合も終盤を迎えたスタジアムは熱気で包まれていた。 「杏奈ー!!!!こっちこっち。」 後ろを振り返ると陽菜がたっていて。 「間に合ったんね、ロスタイムあと2分だよ。」 電光掲示板を見上げると依然0-0のままで。 あたしはメンバーの姿をただただ見るしかなかった。