タクシーで行けば、悠真の試合にも最後のほうなら間に合うかもしれない。 家からオフィスまで1時間弱。 陽菜に今あった電話について説明する。 「あたしも、一緒についていこうか?」 陽菜は優しくてそういってくれたけど。 「将大君が待ってるよ。試合会場にいかなきゃ。」 「わかった、杏奈も気を付けてね。会場で待ってるから。」 陽菜は会場へ向い、あたしは自分の家に行ってお母さんのデザイン画をとり急いでタクシーを呼んだ。