「杏奈も、有川君に近づいたよね。」 「そんなことない、というか前から距離なんて変わってない。」 ただ...この前の駅でのことはやっぱりちょっと引っかかる。 「決勝戦、ほんと楽しみ!楽しみすぎる。」 陽菜は周りの目も気にせず浮かれ中。 近くの男子が羨ましそうに見てるっていうのにね。 「いいよな~将大は梅沢と付き合えて。」 「あんな美女に喜んでもらえてさ。」 そんな男子の心の声も聞こえてくるんだけど。