重い足取りで、駅までの道のりを歩く。 ここの通りって住宅街の真ん中で木がきれいに植えられている。 秋になると赤や黄色に色づいた葉っぱたちが沢山落ちてきて、けっこう幻想的な世界になるんだ。 だから、あたしはこの通りが好き。 あたしたちのいつもの帰り道でもあるんだけどね。 今まではこの道を一人で歩いたことがほとんどなかった。 気づけばいつも悠真がいて、いるのが当たり前で。 足取りを進めていくと気づけばもう駅だった。