「じゃ、また明日ね、いい報告を待ってる。」 それだけ言い残すと将大君のもとへ颯爽と向かってしまった。 報告ってそんなするまでのこと絶対ない。 あいつにとってあたしはただの幼なじみ、それか、荷物持ちぐらいの存在でしかない。 期待するほうが間違ってるけど、ちょっとだけでも1ミリでも希望があるなら期待してみてもいいのかな? 「下校の時間になりました、校内に残っている人は後片付けをして帰りましょう。」 あたししかいない静かな部屋に校内放送が鳴り響く。 もうこんな時間なら迎えに行かなきゃ。