楽しかった、いや鍛えられた合宿も最終日を迎える。 今日は特に練習は特になくミーティングと部屋の整理だ。 隣でせっせと京祐がバッグに洋服を詰めている。 「今日で最後だな、短い間だったけどありがとう。」 俺は京祐に向かって手を出した。 京祐も強く握り返してくる。 「こちらこそ、ありがとう。お前がサッカー馬鹿でよかったよ。」 「それ、ほめてんのか??」 けなしてるようにも聞こえるんですけど。