「カズキぃ、女作ってたのかよ?」

ミッキーが俺に顔を近付けてくる。

「いや、そんなんじゃないっすよ!2人も何か言ってよ?」

「も、もしかして。ミッキーさんですか?」

「あん?文句あんの?」

ちょっ!ミッキーって女とか関係なく怖いよ…

「い、いえ…カズキくんから噂は聞いてますんで…」

ミッキーはそれに食い付いた。

「何?カズキが俺の事?」

「み、ミッキーさんに休みの日はお世話になってるって…」

「へぇ、嬉しい事言ってんじゃんよぉ?」

「は、はは…」

会場は煩かったが、ミッキーの声は大きいから聞こえやすいな…

「会場煩いから外行きません?」

「あぁ俺タバコ吸いてぇ!」

そんなこんなで俺達は外に出た。

「つーかカズキ強ぇなぁ♪」

「あぁ、秒殺だったよな!?」

「俺見てねぇよ!!」

そっか、ミッキーは見れないもんね…

「私…撮ってましたけど、見ますか?」

「よっ!流石カズキの女♪」

「ちょっ!ミッキーマジでおちょくんないで下さいよ?」

「でも中川さんだっけ?今夜はカズキをおかずにゴハン食べるんでしょ?」

「おいっ!!狭川先輩!!」

「へ?帰ってからまた見るけど、夕飯の時は見ないよ?」

「そっかそっか~♪青いなぁ…」

「狭川先輩、後で覚えてて下さいよ?」

「いやいや!冗談!冗談だって?」