『え~ルール説明は以上になりますので~!両選手グラブを逢わせて下さい!』

俺と相手がグラブを逢わせたら、同時に会場が静かになる。

「ん?」

「お、お手柔らかに…」

なんだ、相手ビビってんじゃん!足震えちゃってるよ?

俺は相手にガンつけておいて、グラブの中では強く拳を握った…


『レディ…』

会場が静けさをます。

ドクンドクンドクン…

カァ~~~ン♪


俺は一歩下がってその勢いで飛び膝蹴りを入れた!

「ゲフッ!」

レフェリーストップを入れられる前に…!

俺は飛んでる状態から渾身のストレートをアゴに入れた。

ドサァッ!

「…!」

レフェリーが止めに入って選手を確認して両手を大きく振った。

カンカンカンカンカン!!!


「ウォー!!」
「やりやがったカズキの野郎!!」
「カッコイイよ~!!」
「て、てめえ見せつけんじゃねぇよ!!」
「川中強ぇ~!!」
「なんだアイツ!?」

俺は凄い歓声の中リングを去った。

「おう、お疲れ!こっちまで聞こえたぞ?川中ナメんじゃねぇってよ♪」

「あは!ナメられない様にして来ましたよ?」

「上等上等♪さっすがカズキだ!!」

俺は頭をグシャグシャやられた。

「次はミッキー、頑張って下さいよ?」

「まだまだ俺の番は先だけどな?」