気合いの華

「屋上、もうみんな来てるかな?」

「その前にあの凶暴女、何とかしとけよ?」

「あれはルイが悪いんじゃん?」

ガチャッ!

「おうカズキ!」

「ちぃっす!」

ルイはミッキーを見て嫌そうな顔をしていた。

「今日は冴島くん休みだってよ?」

「じゃあこれで全員っすね?2人はもう公園行って喧嘩してんすか?」

片岡先輩が笑いながら、
「さっき下駄箱で隼人見たけど、電話しながら謝ってたぞ?」

「じゃあ2人の喧嘩見てぇなぁ、こっからだとちょうど木が邪魔で見えねぇけどさ?」

狭川先輩が残念そうに公園の方を見る。

「隼人は女になんかデレデレしてっから痛い目にあった方が良いな♪」

「でもどっち勝つんすかね?」

「松戸くんじゃない?ルイとの喧嘩で無傷だったみたいだし♪」

「狭川、俺をネタに使うなよ?」

「でも隼人先輩に勝ったら相当なもんっすよね?あ、火ぃあるよ?」

「あぁ…ふぅ、松戸の実力見てみてぇなぁ…」

桜木先輩がミッキーのタバコに火をつけていた。
やっぱりあの日の話しは無かったみたいになってるよ…

「ねぇミッキー、冴島くんは今日何の用っすか?」

「冴島くんはお巡りに事情聴取受けてる。下手すっとパクられっかもしんねぇよ?」

へ?

「な、何かやったんすか?」