ルイ…

「下向くんじゃねぇ!男の生き様だ、見届けてやんのが礼儀だ?」

「うん…」

俺はツラい心境だけど、ルイは大変な想いする訳だし…やっぱり見てあげた方が良いんだろうなぁ。

「さ、かかって来いよ?」

「ルイ…お前にゃ悪ぃが、くたばって貰うぜ?」

牧野先輩が一歩前に出た瞬間に、ルイがタックルをした。

ドカッ!
「んぐ?」

いきなり馬乗りになったルイが、殴り続ける。

「へっ!ちょれぇちょれぇ♪まだやるか?」

ルイは手を止めて牧野先輩に聞いた。

「ふっ…」

ルイが自分の汗を右手で拭こうとした時に、右の脇腹にフックを入れた!

「ゲフッ!!」

「くたばって貰うっつったろ?」

一気にルイを退かして、倒れた隙に牧野先輩は起き上がった。

ルイが立ち上がろうとした時に牧野先輩は飛び膝蹴りを入れた。

ドスッ!!
「ぐっ…」

みぞおちに入ったのか、ルイが腹を押さえてる隙に牧野先輩が顔に拳を叩き込んだ。

ドガッ!!

ルイは体勢を崩しながら同時に回し蹴りを入れていた。

「や、やるじゃねぇかよ?」

「てめえもな?」

ジリジリとお互い間合いを取ってる時に、ルイが躓いた。

一気に牧野先輩は距離を詰めたが、ルイが転ぶフリをして、前蹴りを入れた。

ドガッ!

咄嗟にガード仕切れなかった牧野先輩だったが、足を掴んでいた。