気合いの華

「ルイ、多くない?」

ルイが牛乳を3つ掴んで持って来て席に着いた。

「ちょっと栄養つけとかねぇとよ?」

「なんで?」

「松戸だのミッキーだの訳わかんねぇヤツが居るからよ?」

俺は少し嫌な予感がして
「無理して飲むなら、牛乳返してきなよ?」

と言って誤魔化しておいた。
食事前にゴタゴタした話しなんて聞きたくないし…

「なぁカズキ、仕掛けるならどっち先が良いと思う?」

「ぇえ?やめときなよ?松戸くんもミッキーも良い人だよ?」

まだこの話ししてくるか…

「カズキくん達、怪我してるけど喧嘩でもしたの?」

彼女はルイの隣の矢部さん。
助け船出してくれてサンキュー♪

「いや、別に喧嘩って程じゃ」

「カズキって強ぇんだぜ?2,3年もビビってたぐらいだしさ?」

ちょっ!話しはそれて助かったけど、喧嘩の話しはやめて欲しいなぁ…

「カズキくん喧嘩するんだ…」

中川さんが悲しそうな眼で見てくる。

「別に仕方ない時だってあるじゃん?それよりルイ、まだいただきますしてなくない?」

「ん?もういんじゃね?」

よし、話しが逸れた!

「羽鳥くんは相変わらずなんだね?」

矢部さんは苦笑いしながら聞いた。

まぁ俺は相変わらずではないだろうな…
ヤンキーデビューした訳だし…