気合いの華

ガラッ!!

みんな配膳してたみたいで、俺達の方を見て『あ!』って顔してる。

俺は近くで運んでたヤツを見たら野菜が多く盛られていた。

「俺も野菜好きなんだよね♪」

気軽に声をかけたつもりだったが、そいつはビックリして
「こ、これカズキくんのだよ?ど、どこ置いたら良いかな?」

そんなビビらなくても…
それに俺の机で良いんじゃないかな?

「ありがと、後は俺やるよ?」

「うん!牛乳1つで足りる?」

「別にいいって!気ぃ遣わなくてさ?」

「あ、ありがと!それじゃ俺まだ配らないといけないからっ!」

そいつはちゃちゃっと俺の前から去って行った。

「おい待て!俺の分は!?」

ルイがそいつに言った時に、近くを通った人が居て
「おい!俺のは?」

ルイに言われたその人は苦笑いしながら
「こ、これあげるよ?」

と脅されたみたいになっていた。

「席着いてるね?」

俺は自分の席に戻って、窓際に行った。

うちの学校は4人1組の席が近い同士が固まって食べる形となっている。

俺とルイは窓際の1番後ろとその前だから同じ班な訳だ。

「なんか久しぶり♪」

俺は、隣の席に座ってた女子に声をかけた。

「う、うん!なんか…久しぶりだね?」

彼女は中川さん。頭が良いからよく勉強教えて貰ってたんだ。