気合いの華

「なに?」

「もしかして…ミッキーさんですか?」

「は?いや、ミッキーじゃないけど?」

「やっぱり?聞いた話しと違うと思った訳だ~!」

何?急に敬語じゃなくなってるし、聞いた話し?

「聞いた話し?」

「だって昨日、マサ兄達が妙に気ぃ遣ってる様に見えたからあんたがミッキーって人なのかと思ったし!」

「ミッキーの話し、よく聞くの?」

「うん、しょっちゅう聞くよ?イカツイ顔して、ガタイが良くて、喧嘩がメチャクチャ強くて、短気ですぐキレるって感じなんでしょ?」

「ん~まぁ…」

ま、まぁそうかも知れないけどさ…

「だからいっつもご機嫌取りしないといけないからってムカついてるみたいじゃん?この前だってミッキーがパー券のやり方とかを話して来たらしくて、いざやったら怒られるし、やらなくっても怒られたかも知れないって話ししてたけど…本当にそんな野蛮な人この学校に居るの?」

へ?って事は桜木先輩はミッキーの事…嫌ってる?
一緒にパー券売ったって事もあるし…
もしかして、2年の3人共ミッキーを嫌ってるんじゃ!?

「俺はまだ1年だから、良くわかんないんだよね。」

とりあえず上手く濁す返事をしてみた。