気合いの華

俺らは階段を下りながら話しをしていた。

「あんにゃろ~!腹立つなぁ…」

ルイはいつもの声のボリュームに戻っていた。

「きっと悪気はなかったと思うよ?多分。」

「あんな事されて悪気ありまくりだっつーの!」

「いや、寸止めしてくれてたじゃん?」

「当てたらマジで頭イカれてるっての!まぁさっきのもじゅうぶんイカれてたけどな?」

ルイはかなり怒ってるみたいだ…

「あ、2組着いたよ?」

何とか話を変える事が出来たと一安心した。

「見てみたかったけど、あいつと同じクラスだから入りたくねぇ!」

そんな意味もあり話しは変えられなかった様だ…

「じゃ、じゃあ俺だけでも入って来るけど良い?」

「あぁ、かまわねぇよ!俺は教室で寝るから昼休みんなったら起こし来て?」

ったく、完全にすねちゃったよ。
まぁ松戸くん相手じゃ俺だったらすねる態度すら見せられないだろうけどさ。

その後、ルイと別れたら運良くチャイムがなって休み時間となった。

ガラッ!!

「あ、昨日のパンチパーマ!」

開けてすぐの席だったからビックリした。

「どうも。」

俺はテキトーに椅子に座ってみた。

「ちょっと聞いても良いですか?」

俺はチラッとで良いから見に来ただけだったのに、話しかけられてしまった。