気合いの華

「…」

ドガシャッ!

松戸くんは、よくわからなかったが目の前まで行ったと思ったら一瞬で足を顔の横で寸止めした。

「当ててもないのに倒れるなよ?」

この時も笑ってるのかよくわからない顔をしていた。

「なっ…なんだ?」

ルイは後ろにあった椅子につまずいて転んだ。ビックリして眼をパチクリさせながら変な格好になっていた。

「カズキ、お前誰と鍛えた?ミッキーってヤツか?」

「鍛えた?カズキが?」

俺はビックリして反応出来ずに居たら俺の側まで歩いて戻って来て耳打ちした。

「ミッキーの実力、見たんだろ?俺とあいつがタメだと思うか?」

俺は何て答えるか困って下を向いて居たら肩を叩いて、今度は多分本当に笑った顔をしながら言った。
「冗談だよ♪」

その後松戸くんはまた寝っ転がって寝始めてしまった。


「なんだよあいつ、起こすとうっせ~から他行こうぜ?」

ルイが腰をさすりながら俺に近付いて来た。

「うん、桜木先輩の妹でも見に行く?」

「そうしよ?」

いつにもなくルイが小声で話すから少し面白かったけど、俺が見ても松戸くんの動きは確かに凄かった。

実力はミッキーとタメ…
冴島くんはそう言ったけど、俺には判断出来ないと思った。

やってみない事には…