気合いの華

「でもカズキの話しが本当なら、もしかしたら入院してるとか?」

「江夏さんが?ないない!今じゃ敵無しでしょ♪」

「そ、そんなに凄い人なの?」

「まぁ色々あってね…でも相当恨みは買ってるはずだから、有り得ない話しじゃないかもね…」

「いや、そしたら私達にもその話しが入って来るでしょ?」

「だよねぇ…じゃあ何してるのかな?」

「…聞いてみれば?」

俺は思った疑問をそのまま口にした。

「いや、なんつーか…江夏さんは自由気ままに動くし、それ以前に聞きづらいっつうか…ね?」

みんなそれに頷いている。

仲間なのに聞きづらいってあるの?
疑問に思ったんならそのまま聞けば良いのに…

「それでも良いの?」

「まぁ、別に気が付いたら戻って来てるから、あんまり聞かなくても心配はないけどね?」

そんなもんなのかなぁ…

俺は疑問に思いつつも、結局いつまでもこのフロアにこの人数で立ってるのはあまり良くないと思って話しを戻した。

「話し戻すけどさ、俺は見舞い行きますけど、みんなはどうするの?」

「裕美、どうすんの?」

「ん~…やっぱり良いや。カズキ、なんかあったら連絡ちょうだいよ?」

そう言って、携帯を出してきた。

「へ?…うん、いいけど…」

俺はそのまま、赤外線をして裕美さんを登録した。

「それじゃね!!」

みんな病院から出て行ってしまった。

俺はルイの部屋に早歩きで急いで歩いていると、バイクのうるさい音が響いてきた。