気合いの華

「へ?そんな話し聞いた?」

みんな訳が分からないって感じで不思議がっている。

「カズキ…それ、確かな情報?」

裕美さんが俺に確認を取る。

「うん、本当の話しだと思うけど…」

「いつから入院してんの?」

「3日か4日前の話しだったと思うけど…」

ん?3日かな?みんな解散してから、すぐだったとしても4日前だろ…
なのに、江夏さんがその情報を愛さんに教えたのは、みんなが入院してからすぐって事になる…

そんな事が出来るのか?

「江夏さんって、色んな所に顔が利く人なの?」

「ん?そりゃもう…埼玉の南の方なら、みんな慕ってるよ♪」

そ、そんなに!?
あの人って、どんだけ凄いんだよ…

「でも、それなら納得行くんじゃない?なんで俺の仲間が入院してるってのを知ってたのかがさ?」

「ん~…でも、川畑の居ない連中の顔見たって、知らないんじゃないかな?」

「いや、川畑だって名前が有名なだけで、顔は見た事ないって人多いから、その可能性は低いんじゃない?」

「じゃあなんで知ってたんだろう?」

みんなはまた悩む様に黙り込んでしまった。

俺の意見は、意外とあっさり否定されたから少し凹んだけどさ…

「なら、たまたま江夏さんがその場に居て見たからとかは?」

「ん~…分かんないけどね。」

「最近江夏さんと会ってないから、何してるかさっぱり…」

な、成る程ね。