気合いの華

「裕美さん、ありがとね?とりあえず、後はやっとくから大丈夫だよ。」

それを聞いて、裕美さんは嫌そうな顔をした。

「せっかくだし、付き合うよ?」

「俺みんなの見舞いもあるから、居ても暇だと思うよ?」

「…あの女は一緒じゃないの?」

「ん?中川さんの事?先に中で待ってるはずだよ。」

「…惚れてんの?」

「へ?いや…」

急に変な事を聞いて来るから、俺は戸惑って下を向いていた。

「…はぁ。」

裕美さんはため息をついてから、俺を見る。

「な、なに?」

「何でもないよ?さ、入ろうか?」

「う、うん…」

その後、俺と江夏さんの取り巻きで3人を連れて中に入り、看護婦さんに預けた。

「ついでだから、みんなの見舞いしてく?」

俺はみんなに聞いてみた。

「は?なんでさ?」

「いや、だって俺の仲間だし…」

「川畑以外はみんな入院中って事?」

「へ?知らなかったの?」

「そんなん知ってる訳ないじゃん!!」

そう言って俺が変な事を言った様な感じで笑われた。

確か、愛さんだったよな…

「いや愛さんって人が居てさ、2年なんだけど…江夏さんに連絡入れて、入院先聞いたって話しだから、みんなが調べたんじゃないの?」

「へ!?」

その時、みんなは驚いて顔を見会っていた。