気合いの華

「あれ!?」

中川さんがフリーパスを見て驚いた。

「どしたの?」

「ここ…千葉なんだって…」

あちゃ~…
完全に知ったかぶりして埼玉の隠れ遊園地だと思い込んでたのに、これじゃ中川さんだったら勘づいちゃうよ…

そう思って中川さんを見ると、俺を見ながら嬉しそうに笑っていた。

「…バレた?」

「えへへ♪ありがとね!」

「う、うん。」

「にしても変だよね?」

「何が?」

「だってこんなに良い遊園地なのに、これじゃ貸切状態だよ?」

「あ…」

確かに…
まばらに学生が居るだけだが…明らかに楽しみに来た様な顔ではない。

「ってよく見たら…」

「傷だらけだね?」

みんな喧嘩でもしたのかな?その前に、千葉って治安悪いのかすら知らないよ…

「なんかちょっと怖いかも…」

「さっきの店員さんに聞いてみない?」

「…うん。」

俺は凄く嫌な予感がしていた。

喧嘩が頻繁に行われていて、ここはその舞台となる場所なのではないかと…

その理由は以外と簡単な事なのだが、地面をよく見ると血糊が残っている…

「って血糊!?」

「結構最近なんだろうね…」

俺は敵が隠れてる気がして、背筋が凍る様な感覚になっていた。

「あの、お聞きしたいんですけど…」

俺は聞きたい事を聞く事にした。

「失礼かも知れませんが、こんなに良い遊園地なのに、なんでお客さんが全然居ないんですか?」