気合いの華

俺達は今、電車に揺れていた。

「優しそうなお母さんだね?」

「カズキくんのお母さんだって優しそうだよ?」

「最近俺には冷たいけどね?」

「まぁ、変わっちゃったって思ってるんじゃないかな?髪型も凄い事になってるし♪」

「中川さんだって、可愛くなったじゃん?」

「へ?」

「あ、いや…」

何気ない会話過ぎて、ついポロッと言ってしまって、恥ずかしくて俯いてしまった。

「えへへ♪そんな事言ったって、何もしてあげないけどねぇ!」

「そ、そうだよね?あ、ここで降りるよ?」

俺達は、改札を出てからすぐにある『不思議ランド』に着いた。

「埼玉にこんな所あったんだ…良く知ってたね?」

「ま、まぁね?」

昨日必死に調べたんだけどさ。

「子供の入場券2枚下さい。」

「フリーパスでよろしかったですか?」

「はい。」

「合計で1800円になります。」

俺はピッタリに出した。

「へ?悪いって!!私も出すから?」

そう言って財布をカバンから取り出した。

「たまには…格好つけさせてよ?」

それを聞いて、中川さんは嬉しそうにはにかんだ。

「じゃあ…ゴチになります♪」

「うん、入ろっか?」

でも入ってみて、確かに思った。
同じ埼玉なのに、こんなにも凄い遊園地が隠されていたなんて…

いや、ただ知らなかっただけだろうが…