気合いの華

「もしもし?おはよう。」

「あ、うん!明日どこまでいったか、和美に聞くからね♪」

「へっ!?」

「うん、バイバ~イ♪」

ツーーツーーツー…

「なんだって?」

中川さんが俺の方を見る。
俺は中川さんに向き直ってから、人差し指を口元に持っていった。

「今日の事は、内緒だよ?」

「へっ!?」

照れた様な顔をする中川さんを見ていると、俺もいよいよ照れ隠しは辞めて思い切った。

「今日だけは…2人の時間にしよ?」

俯いてどんな表情をしているのか分からなかったけど、小さな声で
「うん。」
と、呟いた。

しばらく沈黙した気まずい空気が流れてしまったが、俺は打開策として何気ない会話をするために、コップに入ったミルクティーを一気に飲みほした。

「…っ!!」

「へ?どしたのっ?」

俺はすぐさまコップをテーブルに置いて、声にならない様な唸り声の後に、激痛でうずくまった。

「はは…空気を、変えてみた?」

「絶対ウソ!カズキくんこんな乱暴な方法取らないもん!!」

空気が重い事分かってたんなら、顔上げてくれれば良かったのに…

「もしかして…痛むの?」

「そんな顔に見える?」

「冗談言ってる場合じゃないよ!寝てなきゃ!」

「大丈夫…ちょっと上向かなければ良いみたい。」

アバラって、結構折れるとヤバいんだな…

昔俺が初めて喧嘩した時は、確かミッキーと一緒に相手のアバラ折っていったんだっけ…

そう考えると、悪い事をした気持ちになった。