気合いの華

「これ、食べてみて?」

「うん…いただきます。」

俺は1つ取って口に入れた。

「あ!美味しい♪」

「本当?これ私も好きなんだぁ♪」

「うん、さっきお母さんから聞いたよ♪」

「へ?もう…変な事言ってなかった?」

変な事?
「別に特には…」

俺が優しそうって話しは聞いたけど。

「全く…そいえば今日、どこ行くの?」

あ、そうだった!
色々と驚きの連続で忘れていた。

俺は少し言葉を考えてから
「前に話した、遊園地なんて…どうかな?」

あまりしたくなかったが、敢えて『前に話した』と入れて、保険をかけておいた。

「うん!連れてって♪あ、喧嘩はダメだよ?」

無邪気に笑う、その顔を見ると、少し照れてしまう。

前に中川さんが髪を染めて髪型も変えた時にも言ったかも知れないが、俺は可愛い系の女子には引け目を感じてつい緊張してしまう。

「もちろん!平和が1番だよ♪」

そろそろ慣れないと馬鹿らしいよな…
そう考えていると、携帯の着信が鳴った。

「あ、ちょっとごめんね?…もしもし?」

「おい!こりゃどーゆーこった!!」

俺はいきなりの大きな声に、思わず携帯を落としてしまった。

「あぁ、ごめんごめん。落ち着いて話し聞かせて?」

「カズキ今どこいんだよ?起きたら矢部の野郎が寝てやがったぞ!?」

あぁ…
その前にルイ、今起きたんだ…