気合いの華



「ね?どう?」

「うん、プール行きたいね♪暑いから気持ちいと思うよ?」

あれから夏休み中にどこ行くかで盛り上がっていた。

「夜に学校行って肝試しとかは?」

「へ?やだよ!」

「カズキくん怖いんだ?」

「いや、怖いって訳じゃないけどさ?夏休み中に学校とか思い出したくないじゃん?」

「じゃあどっか電車で山とか行く?」

「遭難したら大変だよ?」

「じゃあ夜の病院!」

「見付かったら怒られちゃうよ?」

「…やっぱり怖いんだ?」

「怖いとは言ってないけどさ?夜遊びたいんだったら俺ん家とかで良くない?」

「今何気な~くちゃっかり誘ったでしょ?」

「へ?いや、違うよ!夏にさ?じゃなくて夜にさ?外行くと虫いそうで気持ち悪いじゃん?」

「虫は気持ち悪いね♪」

「なんで嬉しそうなの?」

「そう見える?」

ピンポーン♪

「あれ?矢部さんかな?」

「ん…あ!メール入ってた!!」

「こりゃ矢部さん怒ってんじゃないの?」

「じゃあ一緒に行こう?」

「仕方ないなぁ…」

その後、俺達は矢部さんを迎えに行って、また部屋に戻ってきた。

「そんなにお邪魔だった?」

お邪魔?あんまり怒ってないみたい。

「いやいや、久しぶりだったし、集まりたかったよ?」

「2人でじゃなくて?」

「うん?4人じゃない?」

「そいえば羽鳥くんはどしたの?」

俺は自然と中川さんと目があって、俺がゆっくりと矢部さんにルイが入院した事を伝えた。