「身軽なやっちゃ?」

「筋肉、硬いっすね!」

「一緒にすんなや!?」

相手は構えてからジリジリと近付いてきた。

この構えは…キック!!

俺はでも、構える事なく相手を待った。

「ナメられとんのぉ…」

そう言ってジャブを打ってきた。

「早っ!」

俺はよけれたが、次に来たストレートを顔面に喰らった。

バゴッ!!

と同時に俺はカウンターを鳩尾に入れた。

相手は一瞬動きが止まったが、俺は吹っ飛ばされていた。

なんて威力だ!!
それに俺のパンチが顔面まで届かない…

この感覚…
この感覚だよ…

俺は嬉しそうによろけながら立ち上がった。

「嬉しそうやなぁ?」

「強い人と喧嘩出来るのって、ワクワクするじゃないっすか?」

「たいしたガキやのぉ。」

俺はそのまま続けて前に出た。

相手は蹴りを顔面目掛けて放ってきた。

「んなっ!?」

俺は完全にガード出来ていたのに、左に吹っ飛ばされていた。

そのまま相手は詰めてきて脇腹に蹴りを入れてきた。

当たったらマズイと思って後ろに下がったが、さらに回し蹴りをしてきてモロに入ってしまった!

バキッ!!

「つっ!!」

そのまま相手は顔面にアッパーを入れてきたが、それをガードしたのに吹っ飛ばされた!

「あんちゃんは勢いに乗らせんけりゃチョロいもんやわ?」