気合いの華

俺の相手はこの人か…

身長は170ぐらいだろうけど、明らかにガタイが良いな…

「さ?しょっぱなで悪ぃんやけど…死んでもらおか?」

ニヤニヤ笑いながらその人は近付いてきた。

「全力で来て下さいよ?楽しみたいっすから?」

「言うのぉ…んじゃ、始めよか!!」

相手はゆっくりと俺との距離を詰めて来た。

「ホッ!」

相手はナメてるのか声を出しながら右ストレートを打ってきた。

今だ!!

バキッ!!

「んぐ…なんや?格闘技かじっとったんかい!」

相手は間を開けてから血の唾を床に吐いて目付きを変えた。

あのカウンター食らってアレだけ!?

「ほな、こっちからも行くでぇ!?」

その人は両手を構えてからジリジリと詰めよってきた。

これは…松戸くんと同じスタイル!!

そのまま詰めよってくる前に…
こっちの間合いにしなくちゃ!!

俺は左手をつき出して間合いをキープした。

「ボクシングやりにきたんか?俺は喧嘩やりにきたでぇ♪」

そう言って急に突進してきた。

「んなっ!?」

ドッ!…バキッ!!

頭突きをガードしたが、すぐに前蹴りが来て吹き飛ばされた。

つ、強ぇ…

前蹴りもガード出来たのに、ガードした両手が痛む…

俺は拳を握ってから間合いを詰めて行った。

「なんや?またボクシングかいな?」

そう言って相手は突っ込んできて、俺の腹を掴んで投げ飛ばした。