気合いの華

「窓開けとくよ?」

「あぁ…ふぅ~、生き返るぜぇ♪」

「話しってミッキーの事でしょ?」

ルイはそれを聞いて少し黙ってからゆっくりと話し始めた。

「知ってんだろうけど、昨日喧嘩売って俺は負けた。」

「うん。」

「目が覚めたらここにいた。」

「うん。」

「さっきよぉ…ミッキーが来て話しした。」

「なんて?」

「俺に手ぇ出す前に、お前の信じれるダチに相談しろっつわれた。そん時もいた矢部とか、カズキに一言謝っとけよって言われた。」

「俺は別にいいよ?」

「アイツ何なんだ?俺の事病院送りにしといて喧嘩売った理由とかも聞かずに出てっちまった!」

「喧嘩するって事は遊び半分とかじゃないって言いたかったんじゃない?」

「遊び半分なんかじゃねぇよ!俺はアイツに」
「わかってるよ!でもそういった理由なら尚更相談して欲しかったよ…」

「悪い…」

「いや…ミッキーは自分が襲われた立場なのにさ、ルイの友達関係を心配してくれてるって、そうは出来ない事だと思うよ?」

「…」

「俺はぶっちゃけ左腕が治ってたの薄々気付いてたから何となくこうなる予想は出来た。でも俺は昨日、ルイの事を矢部さんに任せっきりにしちゃったから、俺も矢部さんには謝んないといけないんだ…」

「…」

「矢部さん、あぁ見えてルイが入院したの、自分のせいだって思っちゃってるから、ルイの口から、きちんと謝るんだよ?」