気合いの華

「ミッキーからか?」

「いや、矢部さんからだ。もしもし?」
「ねぇ、そっちに羽鳥くん居ない?」
「居ないよ?どして?」
「本当に?気付いたら羽鳥くん居なくなってたからそっち行ったのかと思ったんだけど…」
「へ?ちょっとそれヤバいんじゃないっ?」
「嘘!?ごめん!今から探すね!!」
「矢部さん!学校の男子便所探して!俺達もすぐ行くから!!」

俺はすぐさま立ち上がった。

「お、おいどしたんだよ?」

「松戸くんもちょっと来て!ルイがヤバいかも知れない!!」

「わ、わかった…」

俺達はすぐに学校へと向かった。

「ルイがどうかしたのかよ?」

「ミッキーと揉めてるかも知れない!」

「アイツ左腕は?」

「治ってるんだと思う!左腕も使ってる所見ちゃったし…」

「アイツ思ったらすぐ行動しそうだもんな!」

「ミッキーへの不満はだいぶ前から溜まってたみたいだけどね?」

「俺が腕折っちまったからか?」

「まぁアレは仕方ないんだろうけど…」

男子便所…ミッキーが向かったのってどこのだっけ?

「カズキ、ちげーよ!確か駐輪場の所向かってなかったか?」

「じゃあそっちに急ごう!!」

俺達は急いで駐輪場にある便所まで向かった。