気合いの華

バタンッ!!

「ゲフッ!…ゴフッ!うぇ…」

蹴りじゃない!!

お互い倒れ込んで俺は腹を、松戸くんは顔を抑えている。

「今…何した?」

「カウンターだよ!松戸くんこそアレ何?」

「正拳突きっつーのを着地の衝撃を利用して威力増した技!」

「お腹がバカみたいに痛いよ♪」

俺は腹を抑えながら立ち上がった。

「流石に鍛えてるだけあってアレ喰らって立ってられるか♪」

松戸くんも俺を見て立ち上がった。

「アレだけ松戸くんの勢いがついてたカウンターだから、松戸くんこそ立ってるのが凄いよ!!」

「チッ!やっぱカズキはやるなぁ♪一端休憩すっか?」

「うん!」

俺達はベンチに座ってグッタリとした。

「にしても松戸くんの正拳突き全然予測出来なかったよ?飛び蹴り来るのかと思ってたもん!」

「相手の動きに合わせて飛び蹴りも出来るぜ?」

「やっぱ松戸くんこそ凄いよ!」

「いや、さっきのカウンターはぶっちゃけ速すぎて見えなかったからビックリしたぜ?」

「ボクサーのパンチは速さが命だからね?でも空手のパンチは重いね!」

「体重の乗せ方が違うからな♪つかミッキー遅くね?」

「ミッキーの強さはビックリだよね!」

「あぁ、ありゃ相手にしたかねぇな!歩く凶器だもんな!」

「ミッキーには誉め言葉になるかもね?」

俺は何気ない会話をしながら笑っていたら着信が入った。