気合いの華

「危ねぇから携帯は置いとけよ?」

「わかってるよ!」

俺は携帯と財布を近くのベンチに置いて松戸くんも隣に置きに来た。

「空手とキックじゃ間合いが違うから新鮮な感じするはずだぜ?」

「やっぱり松戸くん空手やってるんだね♪」

「俺ん家がな…よし、始めっか?」

「うん!手加減無しだからね?」

俺は間合いを詰めてきた松戸くんに左腕を伸ばして間隔だけ取った。

俺から攻めて行こうと一歩前に出ながらワンツーを入れた。

シュッ!シュッ!!

へ?左手で右ストレートをパシンと弾かれて顔を狙ったのに右手が下の方を向いている。

バキッ!!

「流石にガードしてくるか♪」

松戸くんは笑いながら間合いを開けた。

「蹴りが来るのは何となく読めたからね!それよりあの弾き方上手いね♪」

「空手の基本だからな!まだまだカズキにゃ見せてない技いっぱいあんだぜ?」

流石に松戸くん強いなぁ♪

「俺だってまだまだ見せてないのあるよ?そっちから攻めて来て良いよ♪」

「へぇ…じゃあ一発お見舞いしちゃうかな♪」

走って一気に間合いを詰めてきた。

俺のリーチが届く手前でジャンプしてきたから飛び蹴りに備えてカウンターを仕掛けた!


バゴンッ!!


「ゲフッ!!」

ドザァー!!