カキィーン!!


「お?」
「スゲー!ホームランじゃないっすか?」
「へ?見てなかった!」
「何、隼人先輩打ったの?」
「とりあえず盛り上げてやろうぜ?」

「ナイス隼人~!!」
「よっ!日本一♪」
「ポニーテール似合ってるよ~♪」
「バカ!もっとちっちぇ声で言えよ!?」

はぁ…隼人先輩なんか可哀想じゃない?

でも隼人先輩は走りながら嬉しそうにガッツポーズを決めている。

ま、いいのかな…

「んじゃ、ナンパと行きますか♪」

「待てよ?ポニーの子は俺と牧野だろ?2人で行って平気かな?」

「まぁ、多分大丈夫じゃないっすか?」

「いざとなったら喧嘩してどっちが強いか見せつけっか♪」

「狭川先輩、俺もガチんなりますよ?」

「ケッ!くだらねぇ…」

あれ?松戸くんどこ行くのかな?

「松戸くんどっか行くの?」

「軽く体動かそっかと思ってよ?カズキも一緒に来いよ?」

「良いねぇ♪次の隼人先輩の番までには戻って来ないとだけね?」

「ミッキーも来る?」

「んあ?俺ちょっと便所!」

「んじゃ、近くの公園に居ますから♪」

「あいよ~!」

俺は松戸くんと学校付近の公園に来ていた。

「カズキと2人で拳逢わせんのは初めてんなるな?」

「俺も楽しみだよ?」

俺はワクワクした気持ちで軽くストレッチをした。