気合いの華

「あ、牧野先輩が…」

「お前それどした?」

「抱き着いたらビンタされた。」

真っ赤に腫れ上がった手形のついた左頬を擦るのを見て、みんなで爆笑した!

「どんな気ぃ強ぇ女に行ったらそうなんだよ?」

確かに牧野先輩の見た目だったら普通の人はビンタ出来ないかも…

「まぁその後も引っ付いてたら桜木に笑われたから戻ってきた。」

いや、何でその後も引っ付くかな?

「んじゃ、行ってきます♪」

「あのバカ懲りねぇなぁ!!」

「あの手形ついたまんま行くのかよ!?」

俺らは牧野先輩を後ろから笑って見送った。

「おっ!」

「狭川が女連れて来やがった!!」

「よぉ♪」

「す、スゲーじゃんお前っ!」

「いや~♪」

「ど、どの人がミッキーって言うの?」

「この人この人♪」

「へ?」

その女の子はミッキーを見て泣きそうな顔になっている。

「や、やっぱり良いですっ!!」

その子は深くミッキーに頭を下げてから逃げるかの様に走って行った。

「お前、なんつって連れてきた?」

「ミッキーってゆー有名人と知り合いなんだ。って言ったら会いたいって言うから連れてきたんだけど…」

「てめえ…!!」

あ、ミッキー怒るんじゃ…

「俺が有名人?口が上手くなったなぁ♪」

あ、喜んでるみたいだ♪