「優勝なんてできっと思うか?」

ミッキーが笑いながら俺に聞く。

「何で0勝が1番倍率高いんすか…」

「いや、俺も0勝を睨んでたんだけど、さっきカズキが山中は弱いっつったからさぁ?」

松戸くんって一応考えてたんだ…

「んじゃ、そろそろ体育館行くか?試合の時間近いだろ?」

「そうだね。」

俺達は体育館へと移動した。

「お、片岡発見♪」

「背番号18だってよ?問題ばっか起こしてっからだよ、あのバカ♪」

「聞こえない様に言った方がいいっすよ?」

「お!あの子可愛いじゃん♪」

「牧野先輩、チクりますよ?」

「ばっ!タイプってだけだって?」

「センスねぇなぁ。あっちの子のが可愛いだろ?」

「誰かアド聞いて来いよ?」

「ウチの中学はシケてんなぁ?」

「女がいねぇじゃねぇかよ?」

「それどころか男子すらいねぇじゃん?」

「カズキとミッキーの影響だな!」

「そうやってぶり返さんで下さいよ?」

「でも多分当たりだな!バスケ部員までかなり少ねぇぞ?」

「あ、そいえば…」

「ユニフォームの番号が全部揃ってねぇぞ♪」

「つかアド聞く時って名刺がいいのか?」

「まだ言ってっか?」

「じゃあ俺、あっちの子行く。」

「俺はあっちのポニーの子♪」

「ギャルはいねぇのかよ?」

「桜木、ウチの学校にゃ何人かいんだろ?」

「冗談じゃないっすよ!江夏軍団は論外っす!」