気合いの華

「早く学校行きな?遅刻しちゃうよ?」

「そんな格好して言われても説得力ないよ?」

まぁジャージだし汗だくだし、妹さんは俺の格好見て笑ってるし…

「カズキってやっぱ面白いね♪」

「は?」

「マサ兄が迷惑かけるかも知れないけど、そん時はよろしくね?」

あ、そいえば…

「そいえば田渕先輩の話しとか、桜木先輩から聞いてない?」

「へ?知らないの?学校が怖いって言ってて、毎日精神科行ってるらしいよ?男のくせに情けないよね!」

精神科?学校が怖い?

「学校が怖いって理由は?」

「さぁ?今じゃ田渕先輩以外の全校生徒がミッキーって人とアンタにビビってるらしいよ?あと、もう1人は赤髪の女の人だって聞いたけど?」

江夏さんの事か…
つかそんな有名になってたのかよ。まぁそりゃなるかもね(笑)

「田渕先輩とは連絡取れない?明日は片岡先輩の大会だから大事な日なんだけど…」

「私は取ってないから知らないけど、マサ兄がきっとその話しはしてるんじゃない?それか牧野先輩がさ?」

あ!牧野先輩と言えば…

「そいえば牧野先輩とは良く話すの?」

「うん、話すけどタバコ吸ってるからあんまり関わりたくない。」

あちゃー…

「そいえばカズキって吸わないの?」

「別に吸いたいって思った事ないし…」

「変なヤンキー♪」

「うるさいなぁ!それより早く学校行きな?」

「カズキが呼び止めたんじゃなかったっけ?」

そう言って笑いながら手を振ってから去っていった。