気合いの華

「あがって?」

「お邪魔しまーす♪」

「あら♪いらっしゃい!」

「母さん、飲み物出しといて。俺の分はいいから!」

「はいよ!」

俺達は俺の部屋へと向かう為に階段を登った。

ガチャッ!

「出来るだけ早目に戻るから!!」

「別にいいって!それより、あんま散らかってないね♪」

「暇だろうから俺の部屋漁ったりしてていいよ?パソコン使っててもいいし…」

「うん、じゃあ行ってらっしゃい♪」


俺は急いで外に出ていつものメニューをこなしに走った。

ちゃっちゃと終わらせるつもりだったが、いつもの公園からの帰り道に桜木先輩の妹にあった。

「なにしてんの?」

「ちょっと、ランニング?」

「この前はごめんね?マサ兄に珍しく怒られちゃったよ…」

「へ?なんて?」

「カズキくんは別に悪くない!って。勝手に舞い上がってんじゃねぇ!って。」

そっかぁ…桜木先輩が…

「俺は気にしてないよ?桜木先輩には俺からも言っとくからさ、早く仲直りしなよ?」

「カズキってこの前、本当に学校で2,3年シメたの?」

「へ?」

なんで知ってんの?やっぱ桜木先輩から聞いたのかな…

「だって学校中の噂だし?そのくせ口調とか変わってないから、アンタみたいな奴がそんな事したって聞いても、冗談にしか聞こえないんだよね?」

まぁ冗談じゃないけどさ…