気合いの華

「何言ってんだあの人…」

「てゆーか今の話し、」

うわっ、そっか!今日は中川さんも居たんだった。

「私がお邪魔だったんじゃないかな?」

「別に大丈夫だよ?気にしなくて…」

あぁ、て事は俺が中川さんといる状況を変な風にとらえたって訳か…

牧野先輩も大変みたいだけど、誤解されっぱなしは困るなぁ。

「ねぇ、さっきの話し悩んでるの?」

「うん…ぶっちゃけ俺なんかじゃミッキーは止められないけどさ?頼むんなら冴島くんに言うのが1番手っ取り早いんだろうけどね!」

「冴島くんって誰?」

「眼の所に傷がある人。」

「あぁ、あの人も怖い感じだよね?」

「一応1番強いんじゃないかな?ミッキーも松戸くんも同じぐらいかも知れないけど…」

「松戸くんってのは誰?」

「茶髪のパーマかかってる人。2人とも1年だよ?」

「そ、そうなの?知らなかった…」

「ミッキーと松戸くんがいつ衝突してもおかしくない雰囲気してるけどね?」

「それってヤバいんじゃない?」

「でも似た様な性格してるから、気は合うと思うんだけどね?」

「なんかみんな色々大変だね…」

「俺としてはミッキーの件を、ルイになんとか説得したいんだけどさ…」

「それなら佳奈に頼んでみたら?」

「なんで矢部さんに?」

「なんでって言うか…何となく?」

何となくって…
確かにルイの扱いに慣れてるみたいだけど、説得はキツイし、女子に任せちゃいけない気がする…