気合いの華

「でも金髪って…本当にミッキーさんなんじゃないかな？」

「うん、絶対ミッキーだよ！あの人本当は優しい人なんだよ…」

中川さんも少し気難しそうに考える。

「もしそうだったら、なんかヤンキーって笑っちゃうね？」

「なんで？」

「だってそうでしょ？悪ぶって見せるけど本当はみんな優しい人だって考えたらさ…まぁカズキくんは悪ぶってるだけだけどね♪」

「そんなんじゃないよ？」

「へ？」

「昨日ルイには言わなかったけどさ…喧嘩する理由って、遊びとかそんなんじゃなくて、きっと大切なもんを守る為にみんな闘ってんだよ？」

「じゃあミッキーさんも？」

「ミッキーは間違いなくそうだね？自分でわかるようになれって言ってたのは多分その事なんだと思う…」

「じゃあカズキくんはなんで喧嘩するの？」

「仲間の為…かな。」

「ふぅん…仲間ねぇ。」

「あ、ルイとかにも言ったりしちゃダメだよ？」

「わかってるよ♪」

「そいえば今日、２人共遅いね？」

「へ？うん、多分寝坊じゃないかな！それより今日の部活、見に行ってもい？」

へ？部活？

「なんで急に？」

「ダメかな？」

「まぁ、いいけど？」

「うん、じゃあそうしよっと♪」

つっても俺はルイと片岡先輩としかいないんだけどね…