気合いの華

きっと桜木先輩は悔しいんだろうな…
自分が弱いって思えちゃって悔しいのかも知れないね…

「マサ兄もそうゆう事だったらさ…でもカズキ!昨日見舞いに来なかったでしょ?」

行きたかったけど、何て言うか、中川さん達が居たから行けなかったなんて言えないし…

「ごめん、昨日は忙しかった…」

「マサ兄っていつも何人でいるの?昨日2人しか来なかったよ?2人共一緒に来た訳じゃなかったしさ…」

「ごめん。普段は桜木先輩含めて11人かな…」

「そんだけいてたった2人?マサ兄も可哀想だねぇ…」

「誰が来たかわかる?」

「牧野って人はわかるけど、もう1人はわかんない!金髪の強面の人だったよ?」

「それって…ミッキーじゃない?」

「は?ミッキーって人だったらわざわざマサ兄の見舞いなんて来ないでしょ?」

「いや、ミッキー優しい人なんだって?」

「それ前も聞いたよ?絶対嘘でしょ?」

いや、でも俺らん中に金髪ってミッキーしかいないんだよね…

「まぁ信じる信じないは自由だけど、あんまミッキーの事悪く言ってやんなよ?」

「またそうやってさ…もうカズキは宛にしないからいいよ!!」

桜木先輩の妹は立ち上がって自分の教室へと戻って行った。

周りには生徒が増えて来ていたから、俺が悪い事したみたいじゃんかよ…