気合いの華

「とりあえず、座ろ?」

俺は椅子に座ってどう話すか考えた。

「ねぇ、早く教えてよ?土曜何があったの?」

「ん~桜木先輩は、俺とミッキーの試合を応援しにきてくれたんだよ?」

「うん、そこまでは知ってる!」

「それで、ミッキーが喧嘩売った相手と俺らで乱闘になった時に、桜木先輩と田渕先輩はやられちゃって入院した。」

「相手はミッキーじゃないの?」

「うん。」

「でも巻き込んどいてなんでミッキーって人は入院してないで元気なのよ?おかしいじゃない!!」

「いや、それは?言いたくないけどミッキーは喧嘩なれしてるしさ?」

「だからって何でマサ兄なの?カズキ一緒に居たんでしょ?」

「まぁ居たけど…」

「じゃなんで助けてくんないの?約束が違うじゃん!」

いや、ミッキーにやられるって話しだったらの約束じゃなかったっけ?

「まぁ助けてあげられなかったのは悪いとは思ってるけど…」

「けど何よ?」

「けど桜木先輩も男見せようとした訳だし、何でも守られてばっかじゃ桜木先輩が可哀想だよ?ヤンキーとして生きる男って多分、プライドが大事なんじゃないかな?」

「まぁ…そうかも知れないけど…」

「だから妹には言いたくなかったんじゃないかな?入院の理由までは…」