気合いの華

何気なく話していたら、学校に着いた。

「朝早くに来て、いつも何してるの?」

「佳奈と話してるだけだよ?」

かな?
「って誰?」

「もう!!矢部さんの事だよ?」

「ごめん!知らなかった…」

「私の、下の名前わかる?」

え~っと…
「和美でしょ?」

そしたら中川さんは凄く笑って俺をどついてきた。

「わかってんじゃ~ん♪」

「まぁそりゃ…」

いや、なんつーか、俺と名前似てるから覚えたんだけどね…

だってほら?
『カズキ』
『カズミ』

なんか似てんじゃん?

「そりゃ…何?」

「そりゃだって、よく話すじゃん?」

「じゃあ佳奈は?」

「ん…あ、そいえば今日財布忘れた!」

「だから何!?」

「明日返すから500円貸して?」

「うん、別にいいよ?」


ガラッ!

「あ!」

「知り合い?」

俺の顔を見てその子はこっちに来た。

「ねぇマサ兄入院したけど、ミッキーが絡んでんの?」

「ん~一応。」

それを聞いて桜木先輩の妹は一気に怒りだした。

「ねぇマサ兄とミッキーがなんかあったら助けてくれるって言ってたじゃん!?嘘つき!理由聞いても何も教えてくれないから話して!今ここで!」

ん~困ったなぁ…
中川さんもビックリしてるよ?