気合いの華

「おい!ミッキー喧嘩か?」

みんな返り血だらけのワイシャツを見て近寄った。

「色んなヤツに川中の名前売って来たぜ?」

牧野先輩達は苦笑いしている。

「なんだよ、言ってくれりゃ俺達も行ったのによぉ?」

冴島くん、それ突っ込み方違うよ!

「いや、俺1人でやりたかった!カズキの男気溢れたトコ見せられちまったからよぉ?」

「とりあえずワイシャツ脱いで行った方がいんじゃないすか?」

俺の言葉を聞いて思い出した様に、
「あ、田渕!俺の学ラン控え室にあるから取ってきて?」

すると片岡先輩が
「ミッキーの事だもんな、そんなこったろうと思って取ってきてあるよ?」

「おう、サンキュー♪」

ミッキーはワイシャツを脱いで学ランを羽織った。

「えぇ?」

「ん?中川さんどしたの?」

「な、何でも…ないです。」

俺は急に声を上げた中川さんにビックリしたが、何かあったんだろうか?

「さ、時間だ!カズキ行くぞ?」

「はい♪」


控え室まで来ていた。
「改めて見ると刺青、そっくりっすねぇ?」

「だろ?冴島くんトコの者に入れて貰ったんだよ?」

「マジっすか?でもそれで関西弁とか喋って欲しいっすね♪」

「バカ!俺は生き写しの関東の龍なんだよ!?」

「そんな格好良い事、俺も言ってみたいっすよ?」

「川畑ミッキー選手いますか?そろそろお時間に…」