『バイバーイ!』

『朝陽!また明日きてやー?!』

『きゃははは!約束やでーーー!』






いつもの下校図。



そこには久しぶりの登園であれ、なにも変化のない友情があった



はず。…………なのに。




『おーーーい!朝陽ーー!』






優壱がわたしに声をかけるまではーーーー。





『なんやねんなー。』

優壱がわたしのいた場所に到達し、肩に触れた瞬間




それは起こった。




先程までは、明るく手を振られていた校舎からは空になったペットボトルや、まだ中身の入った缶ジュースがわたし達のいる場所へと向かってそれは落ちてきた。



『……ぅ…わ…っ!!』


『あ…っ!!ぶねっ!!』





そして




それは、
  
 


    間違いなくわたしの頭上から。




空き瓶や空き缶は頭上には当たることはなかったけれど



今まで言われたこともない言葉がわたしの頭の上から降りかかった。




     『男垂らし』











そんな言葉だった。






この頃のわたしはまだ



きちんとした恋愛なんてものはしらない。




でも、今になればそんな嫉妬をしてしまうような。


時には憎しみのような気持ちにさえなる


そんな恋があるということが





胸に痛みを感じるほどに痛感するんだ。






ねぇ、






    萌ーーー。