まずはあたしの両親の話をした
みんなが真剣に話を聞いてくれ
てる。目をそらさずに…
彼氏ができて束縛されていた
ことを話した。
そしてあたしが白虎ということ
をいえば…
「「「はぁああ!?」」
蘭と同じ反応
「これ、見てほしいの。
汚いけどごめんね。」
あたしはシャツを脱ぐ
みんなに背中をみせる
みんなの息をのむ音が
聞こえそうだ
シャツをはおりみんなをみる
「空、なんで泣いてるのよ。」
空が泣いていた
「だ、だっでぇ~ーれんれんが
ひどい目にあってるからぁ~
僕その傷つけたやつ許せない」
「あぁ、せっかくの綺麗な背中
がその野郎のせいで……
許せねぇーな。」
斎が真面目だ。すごい。
彼方が頭をなででくれる
「辛かったな。
もっと甘えていんだぞ」
優しい声。
どうしてだろう。彼方といる
と頑張らなくていいんだって
気持ちになる。
また泣いてしまいそうになる
「あたし、まだ言ってないことが
ある。」
そう。若頭ってこと。
跡継ぎってことを。
「あ?まだあるのか?どんだけ
背負ってんだよ、お前は」
別に組については嫌なことじゃ
ないんだけどね。
