ーー観客視点ーー
体育館にて入学式が行われている。
教師達がヒソヒソと話をしている。
「まだ五十嵐が来ていませんょ」
「でも、時間が過ぎているから
始めましょう。」
そう言って、式が始まった。
しばらくすると…
…ーガラガラ
体育館の扉が開いた。
誰かがゆっくりと歩いてくる。
ようやく顔が見えてきた
…ーシン…ー
ゆっくりと歩いてくる一人の子。
モデルのようにスラッとした手足、
整いすぎた顔、白すぎる肌。
さっきまで騒がしかった体育館が
彼女の存在で静まり返る。
腰まである金髪に近い髪をなびかせ
ゆっくりと歩いてくる。
その姿は、その場にいた全ての人を
魅了し、虜にさせた。
透き通るような凛とした声で
「名前、五十嵐 恋」
そう言った。
彼女の名が存在が全ての人に記憶
された。
その日の桜ヶ丘高校は彼女の話題
で持ちきりだったのは言うまでも
ない。
