なぜかその温かさに涙が出そう
になった。
あたしは両親がいなくなって
から一度も泣いたことがない
違う、我慢していた
泣いたら負けだと思っていた
雪豹と出会ってから温かさを
知ってから涙腺が緩くなった
「お前は何を背負ってるんだ?
俺らじゃ頼りないか?
俺はお前を救ってやりたい。
お前は時々悲しい目をする。
少しは俺らを頼れ。じゃねぇ
とお前、壊れちまうぞ」
彼方の瞳に吸い込まれそう
彼方の優しさがあたしの
涙をおびきだす
いつの間にか涙を流していた
彼方が涙をぬぐいあたしを
引き寄せた
抱きしめられてる
なぜだろう、安心する
過去をすべていってしまえたら
どれだけ楽なのだろう
「言えないか?」
こんな優しい声聞いたことない
静かに溢れだす涙
「九州から帰ってから話す」
「恋、大丈夫なのか」
蘭が心配してくれる
「うん。九州から無事帰って
これたらね。」
「無事で帰ってこいよ」
あたしは笑い蘭は心配する
「あ?無事ってなんだ?
お前何しに九州行くんだ?」
さっきの優しさはどこへ
「それも帰ってからね。」
「やっと恋ちゃんの謎が解ける
んだね」
面白そうに翔がいう
