ねぇ…ーありがとぅ。


「おい、起きろ」

 …ーバシッ

「んっ、痛い」

 ほんと痛い

「今何時?」

「あ?4時だ」

 4時、4時

「4時?!やばい。
 弘人絶対きてる。
 急がなきゃ。」

「あ?弘人って誰だ?」

 なんなの時間ないのに

「弘人も家族みたいなもん。
 あたしの大事な人。」

「チッ」

 また舌打ち

「あたし行くね、
 また明日」

「気をつけろよ~」

「れんれんまったねぇ~♪」

「何かあったら電話
 するんだよ?」

 翔、お父さんみたい…ふふっ

 もちろん機嫌の悪い彼方は
 ふて寝していて、
 蘭は、ぐっすり寝ている


 あたしは屋上を出て門まで
 走る。

 門をみると見慣れたバイク

 門に寄りかかる背の高い男

「弘人!!」

 こっちをみて笑う。

「大丈夫だ。だから走んな。
 転ぶぞ。」

 そう言って優しく笑う。
 癒やされる。

 あたしに歩み寄るとカバンを
 持ってくれる。

 相変わらず優しい。