「あたしは五十嵐 恋。
温かく迎えてくれて嬉しい。
ありがとう。」
全体を見ながらゆっくりと
話す。
「あたしは、ほんとは姫は嫌」
下っ端君たちがざわめいた。
「ただ一緒にいたいだけなの。
だから事実上は姫となるかも
しれないけど、みんなとは、
普通に仲間として、友達として
一緒にいたい。」
みんなが笑ってくれている。
優しい眼差し。
「守られるだけは嫌。
あたしも守りたい。
あなた達を雪豹を。」
そう。もしものことがあれば
あたしは全力で守る。
真っ直ぐ皆をみて言う。
「よろしくお願いします。」
頭を下げれば
下っ端君たちが慌てて
「あ、頭上げてください。」
「そうっすよ。」
「恋さん、ここに来てくれて
ありがとうございます!」
「全力で守りますよ。」
ほんとにあいつらに似ている。
違いは族と組ってことだけ。
「ふふっ、ありがとう。」
自然に笑えた。
…ーバタン
え?何人か倒れた
みんなの顔も赤い。幹部も。
「……ーーッッ。
恋さん、反則っす!」
なんのことだか。
「おまっ、不意打ちはないぞ
危なく抱きしめるとこだっ
たわ。」
なにこの、斎の変態発言。
