あたしは雪豹の姫となった。
「れんれん~今からお披露目会
あるよぉ~♪」
お披露目会か。
「何するの。」
「お披露目会はねぇ~れんれんを
下っ端のみんなに紹介するの~
雪豹の姫だから顔と名前ぐらい
は知っとかないとねぇ~♪」
あー、なるほどね。
「準備できたみたいだよぉ~♪」
「いくぞ。」
そう言ってあたしに手を差し出す
彼方。少しためらったが手を握る
ゆっくりと歩いていき、下っ端
の前に立つ。
さすがだ。幹部が全員揃うと
ピタッと話し声がやむ。
そして彼方が話し始める。
「いいか、よく聞け。今日、雪豹
に姫ができた。五十嵐 恋だ。」
そう言ってあたしを横に立たせる
「姫ができたと知られれば危険が
せまるとは思う。だが雪豹なら
お前らなら大丈夫だ。全力で恋
を守れ。いいか。」
そういうと下っ端君たちが一斉に
話しだす
「当たり前っすよ、総長」
「大歓迎です」
「総長達に必要な人は俺らにも
必要っす!」
「恋さん、よろしくっす」
なんて、温かいんだろう。
あいつらもこんな感じだな。
ふと、篠崎組の奴らが頭に
浮かんだ。
「お前ら、ありがとな。」
「恋ちゃん、軽く自己紹介
してくれるかな?」
翔が優しく言う。
あたしは一歩前へでる。
久々だな、大勢の前に立つの。
あたしは息を吸った。
